小学生の英語教育はどう変わる?文部科学省の改革のポイント

うちの子供達が通う小学校では、外国語活動というものが5年生から週に1回あり、そこで英語の勉強をしている。授業はアジア圏内出身の英語を話せる先生が来て、日常的に使うごく簡単な英会話や単語を教えてくれる。つまり担任の先生以外に英語担当の外国人の先生がいて、コミュニケーションや身近な話題の英単語を学ぶ。私の地域ではフィリピン出身の先生が多い。
 

ちなみに英語の(外国語指導助手の先生)は子供達からは「ALTの先生」と親しまれている。 

この活動は勉強というより、遊びながら楽しく英語に触れる時間。中学校で英語をスタートする前の準備運動的な要素が強い。小学生で英語を習っていない生徒も多いので、英語に慣れ親しむいい時間になっている。必修科目ではないからテストもないし、成績としての採点もない。6年生まで同様にこの授業がある。
 
それが去年から小学校で英語の授業が必修になった。学校の保護者会で先生から説明があり、本格的に始まるのは2020年からだというけど小学生の英語の授業って何がどう変わるんだろうのか。完全実施はまだ先だけど、具体的な授業の内容や受験への影響など調べてみた。
 
 

いつから何がどう変わるのか~文部科学省の英語教育改革

 
まず最初に文部科学省の言う「英語教育改革」って何なのか。文部科学省のホームページで確認してみた。何やら難しそうな長い文章がずらりと出てきて、ちょっと分かりにくい。

長い説明は苦手なんだ。眠くなるけど一通り読んで、これを要約してみると、 

文部科学省のいう英語教育改革とは、子供達の英語力を上げるため、小・中・高等学校での英語教育の充実・強化を図る取り組みのことらしい。ふむふむ。
 

要は今のままじゃ英語のスキルが足りないから、子供達にもっとがんばって英語を勉強してもらって、英語力をあげていこうということ。 

その為に今まで必須ではなかった小学校の英語の授業を本格的にスタートさせるというもの。
 

英語教育義務化完全実施は2020年だけど、早々に2018年度から英語授業は新たな制度が導入されることになる。これによって、子供達の学校での英語学習は見直し改善され、目標設定が変わるというけど、じゃあ具体的に何がどう変わるのか、分かりやすく簡単に整理してみる。
 
 
 

小学校の英語学習の現状~問題点と課題とは

 
文部科学省の調査によると公立小学校では、約8割の学校が英語活動を実施されてるとのこと。その主な内容は簡単な英会話や発音の練習。一年間の平均授業は、6年生で1ヶ月に1~2回程度。(1単位時間45分)と地域差はありますが、英語の授業は少ない状況にある。
 

確かにいくら小学生とはいえ語学を学ぶのに、月1~2回のペースは非常に少ない。たとえ英語の基礎のみを学ぶにせよ、1ヶ月でたった45分か、1時間30分しか勉強しないことになる。
 

うちの子の場合、週1回は外国語活動があるので、1ヶ月におよそ3時間ほど英語学習していることになる。(1コマ45分×4回として)地域差あるが、1ヶ月3時間でも多い方。
 

おそらくこれでは勉強が足りないのではと思う。何もやらないよりましだけど、1ヶ月3時間で何を身につけることが出来るだろうか。次の授業の間隔もあいてるから、学んだこともすぐに忘れてしまいそう。これが日本の公立小学校の英語教育の現状。 
 

また昨今、社会的に急速にグローバル化が発展し、人や情報など国境を越えた活動が活発になり、広い視野と国際的な理解や協調性が不可欠になっている。  

文部科学省でも、英語は国際的共通語の中心となっており、21世紀を生き抜くには英語のコミュニケーション能力を身につけることが重要だとの考え。
 

確かに子供には、様々な文化を受け入れ国際性を養ってほしいと思う親御さんも多いはず。学校でも英語力を強化するためのプログラムは必要だと感じる保護者は増えていると言います。 
 

さらに実際問題、現時点での日本のTOEFL(トーフル※英語能力検定)の平均スコアは、アジアの中で下から2番目という残念な結果が出ています。予想以上の低さにとても驚きましたが、ここまで良くないと学校を頼らずとも個人的に、何らかの対策をせねばと思います。

英語に関して子供達は中学校でも一生懸命頑張っている印象があるんだけど・・。全体的に中学から勉強が急に難しくなるから、なかなか追いつけない状況があるのかもしれません。 
 

こういったことから文部科学省では、日本人の英語能力は国際的に見ても足りておらず、英語教育を充実させると提言しています。
 

この現状をふまえて文部科学省が言っているのは、グローバル化にともない国際人を育てる必要性があるから、小学校から英語の授業を必須科目とし、子供達の英語力を強化するということ。もちろん中学生、高校生も同様です。
 
次に具体的に何年生のいつから、どのように英語教育が変わっていくのか、出来るだけ分かりやすく簡単に説明していきますね。 
 
 
 

小学3~4年生からの授業内容と評価は?

 
まず、今まで小学5年生から始まっていた外国語活動が前倒しされて、小学校3~4年生から外国語活動として英語を開始。だから今までより2年早まって授業がスタートすることになります。

で具体的に何をするかというと、まずは「基礎的な英単語や、挨拶や交流など簡単な英会話の学習から入り、次に「聞く」ことで音声を慣れ親しみ、またその次のステップとして「話す」ことでコミュニケーション能力の基礎を養う」とあります。 

文部科学省では、ヒアリングとトーキングを使って、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成に重点をおくと言っています。

なるほど。耳で聞きとって頭で理解し、言葉にして相手に意思を伝える英語力を身につけるということです。英会話力を重視しています。
 

またそのほかのポイントとしては、小学3~4年生から英語は必修化されるけど、この学年ではまだ「外国語活動」なので、英語は教科ではないということ。なので3~4年生の間はテストや成績はありません。
 
つまり通知票にA、B、Cなどといった評価が付くことはありません。のんびりしてられないけど、ちょっと安心?といったところでしょうか。

ですが、今後子供達の英語力を高める必要性がある状況は続くでしょうし、大学まで続く受験にも影響あるのはもちろんのこと。3~4年生のうちは成績に響かないからと言って、安易にこの状況を無視することは出来ません。 

文部科学省は、小学3~4年生の授業の目安を週1~2コマ程度(45分~1時間30分)としていますが、今後の英語力の必要性を考えると、学校の学習だけでは足りないので、家庭でも積極的に英語を身につけさせる対策が必要そうですね。

 
いくらスタートしたばかりとは言え小学3~4年生の英語の授業数が、たった週に1~2コマ(45分~90分)程度で、文部科学省の理想とするレベルに到達するか疑問に思うところ。中学からは英語も週4コマに増え、学習範囲が一気に増えます。また高校受験、大学受験ともなるとかなりの英語力が必要になる。学校の中で読み書きはそれなりに修得出来ますが、中学、高校ではたとえ簡単な英会話でもなかなか身につかないのが現状なのでは。実際、日本の子供達の多くは大学を卒業してもほとんど英会話が出来ません。
 

文部科学省の理想と目標を考えると、英語を始めるスタートも内容もずいぶんゆるいような気がします。英語を始める学年は少し早まりましたが、求められるスキルは上ったわりに、カリキュラムはタイトです。今後、子供達の受験がよりハードなものになりそう。

 
 
 

小学5~6年生から評価が通知票に

 
5~6年生からは、そこに「読む」「書く」がプラスされた授業になります。英語が教科として加わるため、しっかり成績が付きます。 

小学校の英語の評価については、まだ検討段階のようですが、いくつか決まっていることをあげていきます。 

高学年においては、語彙や文法の知識量ではなく、パフォーマンスを通して、言語や文化に関する気付き、 コミュニケーションへの関心や意欲、 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度、 「聞くこと」や「話すこと」などの技能を評価するとあります。
 

テストのみを中心とする評価ではなく、関心、意欲、態度など積極性が大事。これはほかの教科と一緒ですね。5~6年生からは、しっかり成績に表れます。 

学習内容や進度は、地域や学校ごとに多少差があるよう。文部科学省の小学生の英語教育の目標に「コミュニケーション能力の基礎を養い、英語の基礎を修得」とあるので、5~6年生の英語学習は、英検5級程度のレベルになりそうです。
 

なので今まで中学1年生の前期、もしくは1学期くらいで学習していた範囲を小学5~6年生から、勉強することになるのかなと思います。ですが、文部科学省では「中学校で学ぶ学習を前倒しするのではなく」とあるので、知識の詰め込みのようなハードさはなさそう。 

しかし、これは考えようによっては、授業はゆるいのに対し、求められるスキルは今までより高くなるので、得意、不得意の差が大きく出てきそうです。1週間で90分しか勉強しません。
 

この時期の目的は、高学年では英語に慣れ親しみ、積極性と初歩的な運用能力を養うことがねらいとのこと。 

具体的な学習内容は、「趣味、家族など身近話題の会話や文構造など、言葉の規則性に関する気付きを意図的に促す指導」とあるので、挨拶やコミュニケーションを図るための簡単な会話が中心になっていきます。
 
そのほか、「他教科等と連動した学習内容や言語活動を設定することにより、思考力・判断力・表現力や主体的に学習する態度を身に付けることも重視する」とあるので、英語以外のさまざまな教科で英語が使われるようになるかもしれません。
 
 

授業数は、週に2コマ(45分×2)、年間70単位時間になります。
 
さらにモジュール学習も活用しながら、週3コマ程度を確保することが示されています。
(※モジュール学習とは、10分、15分などの時間を単位として取り組む学習形態。)例えば朝学習の時間を活用するなど、短い時間を活用して学習にあてること。
 
 
 

国が目指す目標と改善点・まとめ

 

【小学生】3~4年生から「外国語活動」を実施。5~6年生から教科として加わる。英語の基礎を修得「聞く」「話す」「読む」「書く」のコミュニケーション能力の基礎を養う。
 

【中学生】英語で授業が進む。身近な話題の理解や表現、簡単な情報交換ができるコミュニケーション能力を養う。文法を学ぶ。中学校卒業段階での目標は、英検3級程度以上。 
 

【高校生】英語で授業が進む。幅広い広い話題について、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を高める。高等学校卒業段階での目標は、英検準2級程度~2級程度以上を達成した割合が50%以上。

 

ですが高校生場合、特性や進路など生徒の多様性によって、高校卒業段階で英検2級から準1級、TOEFL iBT60点前後以上を目標ともなっています。スコアは英語が得意なお子さんや希望の進路等によって、さらに高い目標設定になっています。
 

文部科学省の最終目標は、高校卒業時に4技能を積極的に使える英語力を身に付けること。 
人と会話しコミュニケーションが出来て、さらに深い情報や意見の交換が出来る国際人が必要だと考えているので、英語のスキルを上げていくことは非常に重要になってきます。
今後はさらに発表、討論、ディスカッション等、発展させた英会話力が重視されるでしょう。
 
大まかな学校での取り組みは、2018年から徐々に始まり2020年には完全に実施化されます。

文部科学省の目標が上がりグローバル化も進んでいるので、家庭でも予習、復習につながるプラスアルファの勉強法をみつけることが、子供がつまずかないキーポイントになりそうです。
 
 

英語教育改革のデメリットは、やはり授業数が限られているのに、求められる英語力は上がるので、より難易度が上がること。学年が上がるほどに得意、不得意の差が大きく開いていくでしょう。

今後の英語入試の導入の傾向

 

入試科目に英語を取り入れる学校は増加傾向にあります。入試で求められるレベルは英検4級程度から準1級と幅広く、その形式も、従来の4教科入試と国・数・英の3教科のどちらかを選択、あるいは国・数・英の中から2教科を選択など様々です。
 
慶應義塾湘南藤沢中等部が2019年入試から英語試験を導入すると発表し、開成は中学入試で英語を検討しているとのことなので、今後も増加傾向になってゆくのかもしれません。
 

かと言って、中学受験において英語入試が急増することはないように思いますが、いずれにせよ2020年以降、大学入試においてセンター入試が廃止され、大学入学共通テストに変わるため、よりスキルの高い英語力を身につけることが重要になってきます。

志望校によって求められる英語のスキルはさまざまですが、今後、子供の受験において今までよりさらに、コミュニケーションを重視した英語のスキルを上げる必要があると思います。
もちろんお子さんの特性や希望する進路によっても異なりますが、グローバル化が進む中、幅広く可能性を高くする為の基盤として、英会話を早くから身につけさせる対策は有効だと感じています。

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