高校受験を控えた受験生なのに、「朝、起きられない」「身体がだるい」「頭が痛い」など起立性調節障害の症状で悩んでいました。
中学生の時に病院で検査をし、医師の診断を受けました。診察前の起立性調節障害のチェック項目や、受診の様子など、ぜひご覧ください。
目次
【中学生女子】症状と受診までの様子
小学生の高学年から不調があり、特に中学生になってから具合が悪くなることが増えました。
このとき気になった症状は、朝会や合唱祭の練習などの時に、気分が悪くなって吐き気をもよおしたり、ふらふらして貧血のようになること。
立っているのがつらく、立ちくらみや軽いめまいのような感じです。保健の先生に介助してもらうことや保健室に運ばれることも増え、脳貧血かもしれないとのアドバイスもあり、早速病院へ行くことにしました。
うちの子が初めて受診したのが中学生の時です。この頃、度々「朝の朝会で気分が悪くなる」と身体の不調をうったえるようになったのですが、ほんの15分立ってるだけで、保健室で休むなんて甘えてるんじゃないかとかるく受け流していました。
起立性調節障害は何科へ行くのか
そうしてしばらく様子を見ていたのですが、あまりにも「気持ちが悪い」とか「めまいがする」と言う機会が増え、保健室にもお世話になることも多かったので、心配になり、小児科がある総合病院へ行くことに。
何科に行くか迷ってたのですが、まずは病院へ連絡し、子供が15歳なので小児科へ行きました。ちなみに私の子供が通っていた病院では、15歳過ぎたら内科への受診になります。
受診する前は、貧血かなと思っていましたが、もしかすると何か大きな病気があるかもしれないので、念のために受診はしておいた方がいいなと。
結論から言うと診断結果は、「起立性調節障害」でした。今回は、その時の受診の様子についてお話しします。
初めての検査と診断で質問されたこと
病院へ行って受けた検査は、血液検査、血圧測定、検尿、心電図、胸部レントゲンです。
そして担当医師の問診です。そのときに子供が先生に聞かれたことは。
このような内容でした。次に母親である私にもこのような質問がありました。
お母さんも娘さんと同じ症状がありませんか?
- またあなたのお母さん(子供の祖母)にも同じ症状がありませんか?
まさに先生のおっしゃる通りだったので、びっくりしました。私も私の母も朝が大の苦手で起きられません。本当に朝のしんどさが毎日苦痛でしかたがないのですが、低血圧のせいかなと思っていました。
起立性調節障害の症状もあてはまります。そして先生の説明を聞き、生活習慣だけでなく、遺伝的要素も多少関係あるのかな思いました。
そのほか、先生の質問で、「お子さんのこの症状はいつ頃から続いてますか」と聞かれました。
少し答えにとまどいましたが、思えば生まれたときからずっとこんな感じ。
寝起きがとても悪く、朝はずっと不機嫌。ふとんから1時間は出てこない。午前中は特にだらだら過ごしていることが多い。基本、ずっとなまけて不健康な感じなのです。
中学生になって、日中のめまいや気持ち悪さは増えたものの、むしろ朝の目覚めは幼少の頃よりましになったような気もします。
さすがに中学生になると受験もあり、不登校になるわけにも行かず、遅刻、欠席はできないので、気合いと根性で、無理矢理起きていましたが。
そして最後に先生が子供を診察台に座らせ、ふくらはぎを触診しました。この時、「ふくらはぎが固いな・・・。」とおっしゃっていました。
この時はよく分からなかったのですが、血圧と心臓はふくらはぎの硬さも関係があるようです。着圧ストキングをするといいよとすすめてもらいました。
確かに娘はよくふくらはぎや足全体のむくみがあります。起立性調節障害が直接的な原因かは分かりませんが、自律神経や運動不足は関係がありそうです。
診断結果
鉄の過不足の検査のために「フェリチン」という指標を採血して調べてもらいました。血液検査です。 フェリチンとは鉄を蓄えるタンパク質のことです。正常値でした。甲状腺も問題なしです。
「TSH/ECLIA・FT3/ECLIA・T4/ECLIA(サイロキシン)・FT4/ECLIAの甲状腺ホルモン値も正常。
fe(鉄)・UIBC(不飽和鉄結合能)検査も正常値で、貧血もありません。
検査結果は全て異常なしでした。血液検査、血圧測定、検尿、心電図、胸部レントゲンを受けましたが、血液検査だけ、後日結果お知らせで、異常なしでした。
「お母さん、起立性調節障害って知ってますか?」と先生に言われたときは、この病気についてさっぱり分かりませんでした。
先生から一通り病気のことを説明していただき、理解することができましたが、まさに寝耳に水です。急に命に別状があるものではないと認識する反面、すぐに治るものではないのかなという印象です。今回の診断を受け止め、まずは生活習慣を見直そうと決めました。
この診断で先生に言われたことをまとめると、
-
頭痛薬とかみたいに薬を飲んでパッと治るものではない。
- すぐに良くなるものではないから、
長い視野を持って徐々に改善していくようなイメージを持ってほしい。
とのことでした。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は有効的とのこと。
またはストレッチや、スポーツなど運動をすることを進められました。
そして夜は早く寝る。規則正しい生活をするのが大事と。不規則になりがちな生活を、メリハリをつけて、適度な運動を心がけるようにとのことでした。
また先生から、「だらしないとか、なまけものに見えることがあるかもしれないが、起立性調節障害に対して家族の理解も必要」だとのこと。そして、「もし不登校が続く場合は、専門医を紹介します。」とのことでした。
診断後に薬を使わずに改善した様子の詳しくは、こちらをご覧ください。
診察前のチェック項目
うちの子は、見事に起立性調節障害の診断のチェック項目に当てはまります。
ただひとつ当てはまらなかったのは、「食欲不振」というところ。ここだけはあまりあてはまらず。中学生になって確かに食欲は落ちたなということはありましたが、よく食べる方なので、それ以外本当に全部あてはまっています。
自己診断せず、必ず医師監修の元、正しい診断をすることをおすすめします。
【子どもに起こりやすい起立性調節障害】
自分の力だけではどうしようもない症状・チェックポイント出典元:社会福祉法人 恩賜 済生会 起立性調節障害チェック項目
下記のチェックポイントに3つ以上該当し、他の疾患が否定的であれば起立性調節障害の可能性があります。
まとめ
起立性調節障害は検査をしても異常がないことも多く、医学的に説明がつかない症状を不定愁訴といいます。
正確な判断は医師の診断を受けてください。早めにおうちの方が気づくことで体調不良やの生活習慣の改善に役立ちます。早めの対処し、お子さんと一緒に乗り越えていきましょう。