起立性調節障害【高校生女子】薬を使わずに改善した11のこと

「午前中は調子が悪い」「朝、起きるのが辛い」「体がだるい」などの症状に悩む女子高校生が、病院で起立性調節障害の診断を受けました。

かかりつけ医の指導や医師監修の文献を参考に、薬を使わない方法を試し、少しずつ改善した様子です。ぜひご覧ください。

薬をつかわない治療を続けた結果

小学生の高学年から起立性調節障害の症状が強く出始めた子供も、高校生くらいから徐々に改善されていきました。

症状の現れ方や和らぎ方は個人差があるかと思います。日々の過ごし方によっても体調が変化するので、気長に自分の身体の様子をうかがいながら上手く付き合っていくのが良いのかもしれません。



起立性調節障害にはさまざまな症状がありますが、色々試してみて思ったことは、薬を使わなくても過ごし方や対処によって、回避出来るものも多いと感じました。

子供のうちは家族のサポートも必要ですが、まずは本人が起立性調節障害を良く理解し、本気で改善したいと思うことが第一なのかと思います。

改善につながる行動を実行するのは、本人にしか出来ません。すぐに結果として現われるものではないので、日々、地道に改善策を続けることが大事なのだと思います。

うちの子の場合、一番改善したとな感じたのは、睡眠時間をしっかりとるということでした。その次に適度な運動です。全ての方に当てはまるか分りませんが、この二つはかなり重要に思います。

11の改善のポイント

起立性調節障害の症状が軽ければ、不調も和らげることができます。上手にコントロールすることで、内服薬は不必要といわれているので、できることから取り組んでみましょう。

     

  • 朝起きるときや立ち上がるときは、30秒以上かけてゆっくり立ち上がり、頭を下げたまま歩き始める。
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  • 立ったままの状態を2分以上続けない。できるだけ立っているときは足をクロスする。
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  • 1日1.5~2リットルの水分をとる。(血液量が不足しているため)
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  • 塩分は標準より少し多めに10g~12g程度摂取する。
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  • 毎日30分ほど歩く。筋力を維持する。
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  • 就寝時間が遅くならないようにする。眠くなくても早めに寝る週間をつける。
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  • 着圧ソックスやODバンドを装着し、血流を改善につなげる。下半身への血流貯留を防ぎ、血圧低下を防止するとされています。
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  • 早寝早起きなど正しい生活リズムを整えましましょう。身体がだるくてもだらだらとした生活をせず、規則正しい生活習慣を身につけましょう。
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  • また頭を上げて立ち上がると脳血流が低下して気分が悪くなることがあります。一度気分が悪くなると、なかなか治らないので注意してください。
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  • 普段の生活でも急に動いたりしないように気をつけましょう。朝起き上がる前にふとんの中でストレッチを行ったりするのもいいです。起き上がるときは、頭と心臓をできるだけ同じ高さにすることがポイントです。
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  • ストレスの多い環境がある場合は、見直しが必要です。過度な疲れは、自律神経の働きを妨げになるので気をつけてください。

参考文献
一般財団法人 日本小児心身医学会 「(1)起立性調節障害(OD)」

社会福祉法人 恩賜財団済生会 「子供に起こりやすい起立性調節障害」

NHK 健康ch 「朝起きられない・・・起立性調節障害の原因・症状・治療法を解説」

改訂 起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応

起立性調節障害の症状で、病院で検査や診断結果の詳しくは、こちらをご覧ください。

受験生なのに朝が起きられない【起立性調節障害】症状から受診の様子まで
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着圧ソックスで、血流を改善し血圧低下を防止しよう



着圧ソックス(弾性ストッキング)とは

着圧ソックス(弾性ストッキング)とは、圧を加えることで脚のむくみを防止する靴下のことです。
筋肉の働きをサポートし、血行不良によるむくみや冷えなどのトラブルを防ぎます。

長時間イスに座って授業を受けたり、座りっぱなしが続くと筋肉の活動量が減るため、脚の血流が滞りむくみやすくなります。

着圧ソックスを着用することで圧力を加え、血液が身体の末端部分から心臓に戻る筋肉によるポンプの作用を助け、血液の循環を促します。脚のむくみに働きかけるレッグケア用品です。

着圧ソックスの効果

血行の改善

ふくらはぎは第2の心臓と呼ばれ、静脈の血流に対してポンプの働きをしています。脚は心臓から遠く血液の流れが悪くなりがちです。長時間足動かないでいると、筋肉の収縮と緩和の作用が弱まり、血流が滞り、足のむくみやだるさにつながります。

着圧ソックスは、圧迫圧が脚の部位によって段階的に緻密に設計されています。脚の部位に適した圧力を加えることによって、ポンプの働きをサポートし血行を改善する効果があります。

むくみを解消する

ふくらはぎの筋肉ポンプの働きが悪くなると、静脈やリンパ液の循環が悪くなり、むくみの原因となります。着圧ソックスは、血液の流れをサポートし血行を改善するのでむくみの解消につながります。

冷えの改善

血流が滞ると冷えを感じるようになります。そのため、血流を改善することで冷えの防止になります。また着圧ソックスには、冬用、ロング丈、タイツなど、保温性の高い生地や種類も出ています。


着圧ソックスの種類

着圧ソックスの種類はおよそ4タイプです。ソックスタイプ、レギンスタイプ、タイツタイプ、ストッキングタイプの4種類があります。

ソックスタイプ

  • 脚のつま先があるタイプ
  • 脚のつま先がないタイプ
  • 【一般医療機器】着圧ソックス メディキュットひざ下 つま先なしおすすめ

    レギンスタイプ

  • スパッツのようなくるぶし丈(長さはウエストまで)
  • タイツタイプ、ストッキングタイプ

  • つま先があるタイプ
  • 子供におすすめの着圧ソックス・弾性ストッキングは

    かかりつけの先生に、血流を良くするためにすすめられ、着圧ソックスを使用しています。
    メディキュット・ショートタイプは、一般医療機器です。血流に働きかけ血行改善しリンパの流れを促進します。

    いくつかの種類の弾性ストッキングを試しましたが、コスパも使用感もこちらが履き心地が一番良くて気に入っています。

    つま先のないタイプなので靴下の内側に重ねて履くことが出来ます。「メディキュット・リンパケア・おうちでおすすめ」タイプは、通学にも一番使いやすいシリーズです。

    装着していると本当に足のむくみがスッキリし、かなり軽減されてラクになります。

    メディキュットからさまざまな種類が出ていますが、昼間に使用するならこのタイプがベスト。適度に引き締め感がありますが、つま先がないタイプなので足先が痛くなりません。

    長さはひざ下からかかとまでで、足指が出るタイプ。靴下の下にいつも装着して、日中は過ごしています。起立性調節障害に起こりやすい、下半身の血流の悪さを軽減してくれます。


    【一般医療機器】着圧ソックス メディキュット リンパ むくみ ケア 弾性ストッキング

    特にこれは改善したと思うこと

    高校生になり、ずいぶん改善したなと思います。いちばんの不安要素だっためまいや立ちくらみがほぼなくなりました。

    今までは立ちっぱなしでいると、すぐに顔が青くなり、吐き気で気分が悪くなっていました。いろいろ試して、特にこれは良かったと思う改善点をあげます。

    時間的余裕を作る

    POINT

       

    • 睡眠時間をたっぷりとる
    •  

    • ストレスをなくす
    •  

    • 適度な運動

    時間的余裕をつくるのはとても有効だと思います。睡眠や運動、休息はとても重要です。起立性調節障害と上手く向き合うには、少しゆったりめの時間管理が必要なのかもしれません。

    子供は中学生になった時、とてもハードな生活になりました。それは忙しいというより過酷な日々でした。一番の要因は、高校受験です。

    受験が大変だと分っていたのですが、実際に経験してみると予想以上でした。志望校があったので必死でがんばっていましたが、かなりきつそうでした。学校や塾、部活動の両立は予想以上に非常に厳しい状況でした。文武両道は理想で終わってしまいました。


    高校受験の向き合い方を変える

    受験が終わるまで体の不調は治まりませんでした。今考えれば当然のことです。毎日4~5時間の睡眠しかとれないので、健康でいられるわけがありません。

    親としてできる限りのフォローはしましたが、サポートは小さな支えに過ぎず、受験を乗り越えるのは本人なので限界があります。この頃が一番症状が重い時期でした。

    頑張りすぎはやめよう。志望校も考え直そうと思いました。

    特に中学生から体調が良くなかったので進路先の高校選びに迷いましたが、早起きが苦手ということもあり、自宅にほど近い高校を選びました。結果、通学がラクになり時間にゆとりができ、体調も徐々に良くなっていったように思います。

    通塾からの開放


    塾をやめるとなまけてしまうのではと悩みましたが、高校受験が終わったと同時に退塾することにしました。

    塾にも個別や集団などカリキュラムや特性が違うので、お子様に合った塾をみつけるのが大事かと思います。

    うちの子供はどちらも通塾したことがあるので、メリット・デメリットは理解していますが、体調に不安のある場合は、時間の融通が利きやすい個別塾が通いやすいように思いました。

    集団塾は時間の拘束や勉強量も多いのでかなりハードです。講師の方も集団塾は厳しい先生が多くいらっしゃいます。

    課題量、授業数、補講も個別塾とは比にならないくらい多かったので、精神的にも、体力的にもタフでやる気のあるお子さんには成績の向上が期待できるのでいいかもしれません。



    受験シーズンの中学3年生の頃は、週に4回、7:00~11:00まで授業があり、帰宅後も宿題に追われていたので、毎日寝るのは夜中の1:00過ぎになっていました。

    中学校も校則や部活動など厳しく、塾もハードだったので、頻繁に頭痛やめまいなどの身体のだるさや不調をうったえ、かなり体調を崩してしまいました。

    高校受験が終わり塾をやめたので生活は変わりましたが、起立性調節障害の症状に悩む子供にとって、休息する間もないほどハードな受験生活を送るのは、耐えがたい苦しい状況でした。

    親としては子供が体調の悪さを言い訳にせず、甘やかさない程度に努力を継続させる加減が難しかったです。病気や具合の悪さを理由に、子供を甘やかしてしまうのではないかと悩みました。

    今は時間が増え、睡眠時間も多くとれるようになったのでストレスやプレッシャーもなく、体調も心身的にもずいぶんラクになりました。

    自ら積極性を持つことが大事

    運動が苦手な子ですが、高校生になり気持ち的余裕が増え、かるいジョギングやウォーキングををするようになりました。よく体を動かすようになったことで代謝が上がり、気持ちも前向きに明るくなったように思います。

    身体が元気になると考え方もポジティブになり、より相乗効果が増す気がします。

    起立性調節障害のすべての症状がなくなったわけではありませんが、気にならない程度になっていきました。薬を使わなくても十分改善できたので本当に良かったと思います。

    睡眠時間が短いと体調不良になりやすいので気をつけないといけませんが、過密なスケジュールを組まなければ、有意義な毎日を過ごせると感じています。本当に健康第一です。

    まとめ

    体の不調は、さまざまな要因があると言われています。似たような症状でも自己診断せず、病院での診断を受けることをおすすめします。

    思春期は特に心や体の変化が起こりやすいので、おうちの方も温かく見守ってください。起立性調節障害は、生活リズムを整えることや適度な運動を心がけることが大切です。

    「なまけてる」「だらしない」と思われがちな病気ですが、まずは家族が理解を示すことが大事です。本人が積極的に改善するよう、しっかり支えていきましょう。


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