
「午前中は調子が悪い」「朝、起きるのが辛い」「体がだるい」などの症状に悩む女子高校生が、病院で起立性調節障害の診断を受けました。
かかりつけ医の指導や医師監修の文献を参考に、薬を使わない方法を試し、少しずつ改善した様子です。ぜひご覧ください。
目次
薬をつかわない治療を続けた結果
11の改善のポイント
起立性調節障害の症状が軽ければ、不調も和らげることができます。上手にコントロールすることで、内服薬は必要といわれているので、できることから取り組んでみましょう。
- 朝起きるときや立ち上がるときは、30秒以上かけてゆっくり立ち上がり、頭を下げたまま歩き始める。
- 立ったままの状態を2分以上続けない。できるだけ立っているときは足をクロスする。
- 1日1.5~2リットルの水分をとる。(血液量が不足しているため)
- 塩分は標準より少し多めに10g~12g程度摂取する。
- 毎日30分ほど歩く。筋力を維持する。
- 就寝時間が遅くならないようにする。眠くなくても早めに寝る週間をつける。
- 着圧ソックスやODバンドを装着し、血流を改善につなげる。下半身への血流貯留を防ぎ、血圧低下を防止するとされています。
- 早寝早起きなど正しい生活リズムを整えましましょう。身体がだるくてもだらだらとした生活をせず、規則正しい生活習慣を身につけましょう。
- また頭を上げて立ち上がると脳血流が低下して気分が悪くなることがあります。一度気分が悪くなると、なかなか治らないので注意してください。
- 普段の生活でも急に動いたりしないように気をつけましょう。朝起き上がる前にふとんの中でストレッチを行ったりするのもいいです。起き上がるときは、頭と心臓をできるだけ同じ高さにすることがポイントです。
- ストレスの多い環境がある場合は、見直しが必要です。過度な疲れは、自律神経の働きを妨げになるので気をつけてください。
参考文献
一般財団法人 日本小児心身医学会 「(1)起立性調節障害(OD)」
社会福祉法人 恩賜財団済生会 「子供に起こりやすい起立性調節障害」
NHK 健康ch 「朝起きられない・・・起立性調節障害の原因・症状・治療法を解説」
起立性調節障害の症状で、病院で検査や診断結果の詳しくは、こちらをご覧ください。

着圧ソックスで、血流を改善し血圧低下を防止
かかりつけの先生に、血流を良くするためにすすめられ、着圧ソックスを使用しています。
いくつかの種類の弾性ストッキングを試しましたが、コスパも使用感もこちらが履き心地が一番良くて気に入っています。
装着していると本当に足のむくみが、かなり軽減されてラクになります。
【一般医療機器】着圧ソックス メディキュット リンパ むくみ ケア 弾性ストッキング
メディキュットからさまざまな種類が出ていますが、昼間に使用するならこのタイプがベスト。
長さはひざ下からかかとまでで、足指が出るタイプ。靴下の下にいつも装着して、日中は過ごしています。
起立性調節障害に起こりやすい、下半身の血流の悪さを軽減してくれます。
特にこれは改善したと思うこと
高校生になり、ずいぶん改善したなと思います。
いちばんの不安要素だっためまいや立ちくらみがほぼなくなりました。
今までは立ちっぱなしでいると、すぐに顔が青くなり、吐き気で気分が悪くなっていました。
いろいろ試して、特にこれは良かったと思う改善点をあげます。
時間的余裕を作る
- 睡眠時間をたっぷりとる
- ストレスをなくす
- 適度な運動
一言でざっくりまとめると、「時間的余裕」をつくることがとても大事だなと感じています。
睡眠や運動、ストレスをなくすのもどれも時間がないと、行動することができません。
子供は中学生になった時、とてもハードな生活になりました。それは「ハード」というより、過酷な日々でした。
一番の要因は、高校受験です。
受験が大変だと分っていたのですが、実際に経験してみると予想以上でした。志望校があったので必死でがんばっていましたが。
もしかするとこの大変さは、うちの子だけが特別に感じていたものかもしれませんが、学校や塾、部活動の両立は非常に厳しいです。
文武両道は本当に成立するのでしょうか?
高校受験の向き合い方を変える
この壮絶な受験が終わるまでは、体の不調は治まりませんでした。
今考えれば当然のことです。毎日4~5時間の睡眠しかとれないので、健康でいられるわけがありません。
親は支えるべきことのサポートをしっかりやるだけですが、受験のしがらみや矛盾、不甲斐なさは消えません。
学校で課せられる「意味のない責任」「合理性のなさ」は、子供が翻弄させられるだけ。
本当の学びとは何なのか。親子共々、真剣に考えさせられることは多かったです。
紆余曲折、中学校生活でさまざまなことを経験し、苦い思いもたくさんありましたが、娘の体調も考慮し、志望高校は通学しやすい距離の学校を選びました。
家の近くです。歩いて20分ほどにあります。自転車通学ができるので、のってしまえばあっという間に登校できます。
できるだけ健康のために徒歩で通学していましたが、距離的には中学校より通学時間が短くなりました。
また高校は、置き勉がOKだったので、不必要な荷物がグッと減りました。
中学生の頃は、毎日10キロを超える大荷物でしたので通学も大変です。
高校は中学ほど規則や校則、受験へのプレッシャー、責任など重圧がありませんでした。
うちの子供が通う高校は、自主自立に重点を置いているので、特別に厳しいこともなく、無理な課題を与えられることもありません。
ある意味自由ではあるのですが、規律をちゃんと守り、勉強を自主的にすることができれば、校風もよく真面目な生徒が多かったので、とてもよかったです。
起立性調節障害があるので、通学を考え家から近い高校を第一に選びましたが、大学受験は同じ勉強法はもう無理だなと思いました。
志望する学校に合格するには、達成するために必要な学習方法があります。
体調が気になるうちの子には、それをみつけだすのに苦労しましたが、高校受験を経験して、自分に合った勉強方法を探すのは、とても大事なことだと痛感しました。
集団塾からの開放
通塾すると時間が拘束されます。中3になると週4回になりました。
塾の時間は7時くらいから始まって、11時くらいまで。
遅いときは11時を超えることもあります。帰宅すると11時30分。
そこからお風呂に入って、学校の宿題、塾の宿題を初めて寝るのは、2時30分頃になってしまいます。
高校受験が終わり、塾を一度辞めたので、このスケジュールから解放されました。
ここで一気に生活は変わりました。時間が増え、睡眠時間も多くとれるように。
ストレスやプレッシャーもなく、体調的にずいぶんラクになりました。
大学受験があるので、のんびりはしていられないのですが、次の準備を進めつつ、時間を上手く使い、自宅でできる勉強に励むことに。
自ら積極性を持つことが大事
運動が苦手な子ですが、高校生になり気持ち的余裕が増え、かるいジョギングやウォーキングををするようになりました。
今でも球技など苦手なスポーツは多いですが、一人でこつこつ走ったりするのは好きみたいです。
高校生になって、よく体を動かすようになりました。代謝が上がり、気持ちも明るくなったように思います。
元気になるとメンタルも強くなるし、メンタルが強くなるとポジティブになって、より相乗効果が増す気がします。
能動的に行動することは難しいかもしれませんが、とても大事だなと思います。
起立性調節障害のすべての症状がなくなったわけではありませんが、ほとんど気にならない程度になりました。
薬を使わなくても十分改善できたので本当に良かったと思います。
睡眠時間が短いと体調不良になりやすいので気をつけないといけませんが、過密なスケジュールを組まなければ、有意義な毎日を過ごせます。本当に健康第一です。
大学受験のおすすめの勉強方法
国・数・英のメイン教科は個別指導の塾で
起立性調節障害の症状が強くなり、高校受験はとても大変なものでした。
集団塾へ通塾していましたが、時間数も課題の量もかなりハードで調整が難しかったので、受験が終わったと同時に退塾することに。
集団塾のメリットは仲間との競争意識が芽生えるなど、いい面もありますが、スケジュール調整や時間の管理の難しさがあるなと感じています。
当たり前ですが、集団なので、課題の量も「決められた一定の量」があります。体調が悪いので、自分だけ宿題を減らしてくださいなんて言えません。
都合良く個別の対応を望むことはできません。
「体がだるい」「頭が痛い」「お腹が痛い」などの症状があっても、決められた勉強量をこなす必要があり、言い訳無用です。
特に、本人も中学三年生から体調不良の症状が強かったので、とても辛そうでした。
子供の意思もあり、受験が終わるまで通塾しましたが、大学受験の塾や学習方法は、子供に合った別のスタイルをみつけようと思っていました。
東京個別指導学院は、個別に学習プランが立てられます。
集団塾にはないメリットです。
一人ひとりの目標とそれぞれのペースに合わせたスケジュールを組むことができるので安心。
お子さん専用のスケジュールに、無料の振替制度があるので、都合に合わせて時間割設定ができます。
集団塾では難しいと感じた、部活動や習い事の予定も無理なく両立ができるのがポイント。
自分に相性が良いと思う講師を選ぶこともでき、大学受験に向け、自分に合ったカリキュラムや勉強法でがんばりたい、うちの子にはぴったりだと感じています。体調が良くなくても無理なく通塾できます。
「オンライン個別指導サービス」も始まります。個別指導塾【東京個別指導学院】
東京個別・関西個別は、「首都圏エリア」東京、千葉、神奈川。埼玉「関西エリア」大阪、兵庫、「京都エリア」「東海エリア」「九州エリア」に全250の直営教室があります。
通信を上手に利用し、自宅学習する
子供の体調を思うと、メイン以外の学習は自宅で勉強する方法を選ぶことにしました。
そのほか足りない部分は、オンライン授業で学習しています。
中学生の時は集団塾だったので、長時間拘束されることや、帰宅時間も遅く睡眠時間が少なくなってしまうのを考えると、とても便利だなと思います。
休息するための睡眠や規則正しいスケジュールを過ごすことが、起立性調節障害にとっては、とても大事になります。
スタディサプリは、小学生から高校生までの範囲を全て映像授業で見ることができます。
好きな時間に、いつでも見ることができるので、体調に自信がないうちの子供にはとても使いやすいです。
全学年、全教科を見放題でお得。「ベーシックレベル」「スタンダードレベル」「ハイレベル」「トップレベル」の4つのレベルからお子さんの理解度や学校の授業の難易度にあった講座を選べます。
都合のいい時間に、自宅で勉強ができるので、体調が良くなくても調整しやすく便利です。
そのほか、小学生から高校生まで長く安心して自宅で学習できる教材の詳しくは、こちらをご覧ください。

まとめ
体の不調は、さまざまな要因があると言われています。似たような症状でも自己診断せず、病院での診断を受けることをおすすめします。
思春期は特に心や体の変化が起こりやすいので、おうちの方も温かく見守ってください。起立性調節障害は、生活リズムを整えることや適度な運動を心がけることが大切です。
「なまけてる」「だらしない」と思われがちな病気ですが、まずは家族が理解を示すことが大事です。本人が積極的に改善するよう、しっかり支えていきましょう。